山本七平の書籍を徹底紹介します。

    

帝王学―「貞観政要」の読み方 |山本 七平

帝王学―「貞観政要」の読み方
山本 七平
日本経済新聞社 (2001/03)
売り上げランキング: 823
おすすめ度の平均: 4.57
5 組織のリーダーはどうあるべきか?
4 人間は変わらない
4 帝王学って


(私の評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です)


●著者紹介・・・山本 七平

 1921年生まれ。評論家、山本書店店主。著書に「日本人とユダヤ人」
 「「空気」の研究」「論語の読み方」など多数。


●はずかしい話しですが、「貞観政要」読めませんでした。

 【じょうがんせいよう】ですね。

●【貞観】とは、今から約1300年前、唐王朝の太宗(二代皇帝李世民)が
 治めた元号です。この時代は、善政により治安は安定し、平和な時代で
 あったといわれています。

 したがって、「【貞観】政要」とは、太宗が行った善政の要諦を問答集の形で
 とりまとめたものです。

 ・『貞観政要』(じょうがんせいよう)・・・本書はまず帝王の必読書として
  天皇に進講され、やがて北条、足利、徳川氏らが用い、民間でも知識人の
  必読書として広く読まれた。(p15)


●この本を読めば、この「貞観政要」のポイントを理解できます。

 ・『貞観政要』の帝王学は、要約すれば、次の五項目になるであろう。
  第一は、「安きに居りて危うきを思う」である。・・・
  第二は、「率先垂範、我が身を正す」ことである。・・・
  第三は、「臣下の諫言に耳を傾ける」ことである。・・・
  第四は、「自己コントロールに徹する」ことである。・・・
  第五は、「態度は謙虚、発言は慎重に」である。(p224)

●非常に常識的な内容なのですが、これを実行することが困難であることは、
 現代の起業経営においても同じ間違いを犯している例が数多くある
 ことからわかります。


●常識的内容ということで★3つとしましたが、実はこの内容を実行する
 ことができるかどうかが、★5つなのかもしれません。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・リーダーの資質を考えると、まず、皆がまことに率直に意見を言って
  おり、一人として、面従腹背ではないということである。これを可能
  にしているのは、太宗に「聞くべきことは聞く」という態度があるから
  であろう。(p54)


 ・もし自分がいま、幼い子を残して世を去らねばならぬとなったら、
  その子をだれに託すか。自分の周囲の人々を頭に浮かべて、
  「ああ、この人なら託せる」と思える人がいれば、
  それが信頼するに足る人物である。(p86)


 ・「軍部内の和を乱すまい」-不思議なことに、国の存亡にかかわる
  という状況になっても、このことが優先している。塩野氏の指摘された
  「和によって亡ぶ」は必ずしも未来のことではなく、過去にすでに
  経験済みなのである。(p70)

「帝王学―「貞観政要」の読み方」山本 七平、日本経済新聞社(2001/03)
¥530(私の評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です)

     

【山本七平の経歴】
1921年生まれ。

青山学院高商学部卒。戦時中は、砲兵少尉としてフィリピン戦線を転戦。

戦後1956年、山本書店を設立し、聖書、ユダヤ系の翻訳出版に携わる。

1970年、イザヤ・ベンダサン著『日本人とユダヤ人』が山本書店より発売される。なお、イザヤ・ベンダサンは山本七平本人である。

1991年死去。


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